宋代禅僧の日常禅宗儀礼を中心に
講座概要
講座番号 | D250701 |
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曜日 | 月曜日 |
開講期間 | 2025/07/07(月)~2025/08/17(日) |
時間 | 00:00~23:59 |
受付期間 | 2025/02/27(木)~2025/07/20(日) |
受講料 | 一般:4,000円,在校生・教職員:4,000円,卒業生:4,000円 |
実施方法 | オンライン |
会場 | オンデマンド配信 |
講師 | 小早川 浩大 |
講座の内容
永平寺を開かれた道元禅師が若き日に中国宋代の禅林に参学されたこともあり、日本の曹洞宗は様々な面でその影響を受けています。宋代になると禅宗文献や制度が整ってきますので、それらを紹介しながら当時の禅僧たちが日々どのような活動をしていたかをみていきます。
講座スケジュール
回 | 実施日 | 講座詳細 |
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1 | 2025/07/07(月) | 【宋代禅宗の概要① ―灯史を中心に―】
灯史とは、師匠から弟子へと代々受け継がれてきた教えの系譜を示した書です。これにより自身の正統性を証明できることから、禅僧にとっては重要な位置づけがなされています。宋代になると『景德伝灯録』をはじめとする灯史が整っていきます。そこで、この灯史を中心に宋代禅宗の展開について確認していきます。 |
2 | 2025/07/07(月) | 【宋代禅宗の概要② ―清規を中心に―】
清規とは、修行者(清衆)の規則の意味です。禅宗寺院における禅僧の生活規範を定めたもので、現存最古となる『禅苑清規』をはじめ、宋代以降、徐々に清規が整っていきます。そこで、当時の禅林でどのような活動がなされていたのかについて、清規を中心にその様子を確認していきます。 |
3 | 2025/07/21(月) | 【宋代禅僧の日々の修行】
清規には、禅宗寺院における日々の生活として、住職が法堂で説法する上堂や方丈で説法する小参という修行のほかに、修行者たちの食事における心構えや坐禅の作法などが記されています。これらの宋代の清規の影響を受けて、道元禅師も清規を記されていますので、いくつかを取り上げて禅僧の日々の修行について確認していきます。 |
4 | 2025/07/21(月) | 【宋代禅僧の葬送儀礼】
清規には、禅僧の葬送儀礼に関する内容も記されています。禅僧が亡くなってから数々の儀礼を経て葬るまでの流れが記されており、懇切丁寧に儀礼を営んでいる様子が窺い知れます。今日の曹洞宗の葬送儀礼もその影響を受けていますので、それらについて確認していきます。また、あわせて火葬に伴う舎利信仰についても触れていきたいと思います。 |
本講座のねらい(達成目標)
宋代禅宗の概要について把握していただき、より専門的な内容への関心に繋げられるようにする。
対象レベル
入門
講師紹介
- 小早川 浩大
- 駒澤大学 仏教学部 禅学科 非常勤講師
- 駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻博士後期課程満期退学。現在、曹洞宗総合研究センター宗学研究部門主任。
その後、曹洞宗総合研究センターに在籍し、現在は同センター宗学研究部門主任をつとめています。
また、神奈川県小田原市大長院住職でもあります。