サステナブルな社会をつくる思想・制度・戦略−サステナブル・ブランディングの最先端-
講座概要
講座番号 | D240101 |
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曜日 | 火曜日 |
開講期間 | 2025/01/14(火)~2025/02/24(月) |
時間 | 00:00~23:59 |
受付期間 | 2024/09/02(月)~2025/01/27(月) |
受講料 | 一般:4,000円,在校生・教職員:4,000円,卒業生:4,000円 |
実施方法 | オンライン |
会場 | オンデマンド配信 |
講師 | 青木 茂樹 |
講座の内容
SDGsが国連に採択されて9年目となり、日本においてその認知は9割にも達するが、近年、それら17目標への重要度は下がり気味であり、SDGs疲れや飽きが出てきているとも言われる。一方、地球温暖化や気候変動、海洋プラスチック問題、貧困や戦争など世界の課題は今なお止むことはなく、人類の叡智でこの課題に取り組む必要性は益々高まっている。SDGsの取り組みは筆者の専門である経営学の範疇を超える問題も多く含まれるが、経済セクターの果たす役割は大きく、これにいかに取り組むかが企業にとって重要なテーマとなっている。そこで、サステビリティが求められてきた背景、今日の世界の取り組みの現状を振り返り、企業戦略としてのサステナブル・ブランディングが今後、どのように展開されるべきかを論じる。
この講座を受講することで皆さんが、1)サステナビリティの取り組みの史的展開を理解できる。2)サステナビリティに対する世界各国の取り組みと、その思想や制度を理解できる。3)今後の企業戦略として、サステナブル・ブランディングやサステナブル・マーケティングをいかに展開すべきかを思考できることを目指したい。
講座スケジュール
回 | 実施日 | 講座タイトル | 講座詳細 |
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1 | 2025/01/14(火) | サステナビリティへの関心の高まりと世界の動向 | 世界のサステナビリティの推進については、1992年のブラジルのリオ・デ・ジャネイロの地球サミットで「Sustainable Development(持続可能な発展)」が謳われ、2015年からのSDGsのように世界共通の取り組みとして今日に至る経緯がある。そこからどのような問題が掲げられ、どのような経済思想が求められてきたのかを振り返る。これまでのリニアエコノミー(線形経済)ではなく、サーキュラーエコノミー(循環経済)の仕組みの中で、社会経済のマクロの仕組みを再構築することが求められる。 |
2 | 2025/01/14(火) | 北欧と日本におけるサステナブル・マインド -民主主義と宗教的背景 - | 1970年代の2度のオイル・ショックにおいて、今日のサステナブルな先進都市は、脱自動車、脱化石燃料、脱原発へと市民活動から舵を切った。日本はエネルギー政策を脱炭素や脱原発へと舵を切ることはなく、省エネといった企業努力で乗り切った。その結果、サステナビリティへの取り組みは先進都市と比べ大きな差が出ることとなった。そこでサステナビリティの先進都市ではどのような取り組みがなされているのかを俯瞰し、今後、日本がキャッチアップする方法を模索する。 |
3 | 2025/01/28(火) | 象徴としてのサステナブル・ブランディング -自転車とクラフト・ビール | サステナビリティへと大きく経済社会を転換するためには、企業がサステナブルな生活を求める消費者に対して、商品やサービスを提供することが肝要である。そのためには、サステナブルな暮らし方が時代の象徴となるように仕掛けていく、サステナブル・ブランディングが重要であり、一企業だけではなく、政府も企業もNPO・NGOもそうした方向性に歩み出すコラボレーションが重要である。欧米においては、その象徴とも言えるのが、自転車、クラフト・ビール、ゴミ焼却場、ニューノルディック・クイジーヌであるのだ。 |
4 | 2025/01/28(火) | サステナブル・マーケティングの展開ーコミュニケーションとしてのSNS戦略ー | 消費活動が、豪華絢爛、贅沢三昧の物語から理性的でCompassion(思いやり)のあるサステナブルな物語へと変化していくとしたら、どのような製品設計、プロモーション、流通、価格戦略が求められてくるだろうか。特にサステナビリティの考え方は、企業にもその専門家も少なく、さらにマスメディア以外のコミュニケーションについても経験値が少ない。まさにここを掴むことこそが、次代のマーケターのステージで生き残ることとなろう。事例を踏まえて、今後のサステナブル・マーケティングを考えていきたい。 |
対象レベル
中級
講師紹介
- 青木 茂樹
- 駒澤大学 経営学部 市場戦略学科 教授
- サステナブル・ブランド国際会議アカデミック・プロデューサー、NPOやまなしサイクルプロジェクト理事長