瑩山禅師の生涯と思想―曹洞宗教団の礎を作った祖師―

受付終了

講座概要

講座番号 D241001
曜日 月曜日
開講期間 2024/10/07(月)2024/11/17(日)
時間 00:00~23:59
受付期間 2024/09/02(月)2024/10/20(日)
受講料 一般:4,000円,在校生・教職員:4,000円,卒業生:4,000円
実施方法 オンライン
会場 オンデマンド配信
講師 横山 龍顯

講座の内容

曹洞宗では、2人の祖師を開祖と位置づけています。1人は道元禅師(1200~1253)、もう1人が瑩山紹瑾禅師(1264~1325)です。道元禅師は南宋(中国)に留学し、曹洞宗の教えを日本に伝えた「教義の祖」です。いっぽう、瑩山禅師は曹洞宗の組織体制を整備し、曹洞宗教団が全国へ展開する基礎を築いた「教団の祖」です。今年は瑩山禅師の700回大遠忌(だいおんき)にあたります。このたびの講座では、瑩山禅師の生涯と思想を学び、道元禅師の教えがどのようにして、現代まで継承されてきたのかを考えてみたいと思います。

瑩山禅師の生涯と思想を学ぶことを通して、道元禅師の教えがどのように継承・発展されてきたのかを跡付けます。そして、瑩山禅師の教えの現代的意義についても考えたいと思います。

講座関連画像

講座スケジュール

実施日 講座タイトル 講座詳細
1 2024/10/07(月) 瑩山禅師の生涯(1)―道元禅師の弟子に学ぶ― 瑩山禅師は幼くして、道元禅師の開いた永平寺(福井県)で修行の道に入りました。その後も、宝慶寺(福井県)・城満寺(徳島県)・大乗寺(石川県)など曹洞宗ゆかりの寺院でさらなる研鑽を積み、師匠の義介禅師から伝法を受け、初期曹洞宗教団の正式な後継者となるに至ります。第1回では、瑩山禅師の修行時代についてお話しします。
2 2024/10/07(月) 瑩山禅師の生涯(2)―曹洞宗教団の礎を築く― 義介禅師から伝法を受け、ひとり立ちした瑩山禅師は、加賀・能登(石川県)を中心に布教活動を展開します。瑩山禅師が行ったのは、道元禅師の門流を、曹洞宗教団として1つにまとめることでした。現今の曹洞宗では、瑩山禅師を「教団の祖」と位置づけていますが、どのようにして、当時の教団をまとめていったのかをお話しします。
3 2024/10/21(月) 瑩山禅師と夢・占い・女性 瑩山禅師は、「夢を観て、夢に生き、夢を実現する瑩山禅師」と紹介されることがあります。これは、瑩山禅師が不思議な夢をよく見ていたからです。そして、占いもしょっちゅう行います。こうした姿は、宗教者らしからぬようにも思えますが、実はちゃんとした意味がありました。夢や占いを切り口として、瑩山禅師の人間像を探ってみたいと思います。あわせて、瑩山禅師の女性観についてもお話しします。
4 2024/10/21(月) 瑩山禅師と中国禅思想 近年、瑩山禅師が中国禅思想に大きく影響を受けていることが明らかになりました。瑩山禅師は道元禅師の思想を理解するための導入として、中国禅思想を位置づけていたようです。瑩山禅師が門下生を指導するために、どのような思想に注目していたのかを紹介したいと思います。

対象レベル

入門

重視している項目

宗教思想に触れる。

備考

古文・漢文の資料を紹介しますが、予備知識がなくても理解できるよう配慮します。

講師紹介

横山 龍顯
駒澤大学 仏教学部 禅学科 講師
駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(仏教学)。愛知学院大学文学部准教授などを経て、現職。

横山 龍顯