『正法眼蔵』「摩訶般若波羅蜜」巻を読む
講座概要
| 講座番号 | D261005 |
|---|---|
| 曜日 | 火曜日 |
| 開講期間 | 2026/10/20(火)~2027/02/28(日) |
| 時間 | 00:00~23:59 |
| 受付期間 | 2026/10/07(水)~2027/02/15(月) |
| 受講料 | 一般:3,000円,在校生・教職員:3,000円,卒業生:3,000円 |
| 実施方法 | オンライン |
| 会場 | オンデマンド配信 |
| 講師 | 石井 清純 |
講座の内容
【講座概要】
この巻は、道元禅師が興聖寺を開堂した天福元年(1233)に示された、仮字『正法眼蔵』のなかでも最初期に位置する短編です。内容は、「般若波羅蜜(智慧の完成)」について、『般若心経』や『大般若経』を引用して説き示すものとなっています。解釈の特徴は、「般若(智慧)」を特殊な境地とせず、私たちの日々の生活の中に在るものとしている点でしょう。これは、現実の事象すべてを仏の現れとする、禅の基本思想に則ったものです。その具体例は、師である如浄の「風鈴の詩」で示されています。風に鳴る風鈴こそが般若を余すことなく語っているというのです。この講座では、まず巻全体の流れを概観したあと、『般若心経』の内容について解説、それを踏まえて、本文を細かく読み進めていきます。
【本講座のねらい】
般若経点に見られる「般若波羅蜜」の意味を理解し、その禅思想における展開を理解する。
講座スケジュール
| 実施日 | 講座タイトル | 講座詳細 |
|---|---|---|
| 2026/10/20(火) | 【第1回】 『正法眼蔵』「摩訶般若波羅蜜」巻を読む(1)
【第2回】 『正法眼蔵』「摩訶般若波羅蜜」巻を読む(2) 【第3回】 『正法眼蔵』「摩訶般若波羅蜜」巻を読む(3) | 【第1回】まず「摩訶般若波羅蜜」巻の全体像を概観します。その後、本文に引用されている『般若心経』・『大般若経』について解説します。本文を読み進めるに当たっての「般若波羅蜜」の教理的背景を確認したうえで、道元禅師が「般若」を日々の生活へと結びつけていることを解説していきます。
【第2回】第一回を受けて本文前半を読み進めます。この部分は、『大般若経』から、釈尊と須菩提、帝釈天との対話を引用することで、「般若を学ぶ」ことが「虚空を学ぶ」ことであり、深遠な般若波羅蜜を「守る」こととは、経典を護持し読誦することであるとしています。 【第3回】続いて本文の後半を読み進めます。ここでは、師の如浄の「風鈴頌」をもとに、「般若を語る」ことを、風鈴があらゆる風を受けて鳴ることに喩えて示します。ふたたび『大般若経』を引用し、世界の諸事象のすべてが般若を表現しているという、禅的な現実把握を示してむすびとされています。 |
対象レベル
中級
備考
※本講座は2026年度に開催された日曜講座を録画収録したものです。
講師紹介
- 石井 清純
- 駒澤大学仏教学部 禅学科 教授
- 1958年東京生まれ。駒澤大学大学院博士後期課程満期退学。現、駒澤大学仏教学部教授・禅研究所所長。2009~2012年に駒澤大学学長を、2000年にはスタンフォード大学客員研究員を勤めた。専門は禅思想研究、特に道元禅師の著述を総合的に研究している。また、欧米との禅の国際交流も積極的に行っている。著書は『禅問答入門』(角川選書)、『道元―仏であるがゆえに坐す―』(佼成出版)、『禅ってなんだろう?―あなたと知りたい身心を調えるおしえ―』(平凡社)など。
